白ひげ新入りナース(2/6) 次の日、予定通りに島に着いたモビーディック号。 ゆいはナースに言われた通り、上陸までに洗濯物を終わらせる。 その間、エースはずっとゆいの洗濯を見ていた。 今日、一緒に回れないのが本当に寂しいのだろう。 そんな事を考えると嬉しくなる。 「エース、」 「ああ?」 「いい天気だね。」 「そうだな、デートにピッタリな日なのになぁ…」 そんな事をボソッと呟けば、ゆいは笑って座るエースに後ろから抱き着いた。 「嬉しい、」 「はあ? お前、俺とまわるの嫌なのか?」 「もぉ、そういう意味じゃないよエースっ」 エース肩に顎をのせると、エースの手はゆいの頭を撫でる。 じゃあどういう意味だよ? エースに聞かれれば、エースから表情は見えないが、声を聞けばゆいが笑っているのがわかった。 「エース、本当に一緒まわりたいって思ってくれてたから…」 「当たり前だろ、馬鹿。 まあゆいとなら留守番でも何だっていいんだけどな。」 「なにそれっ わたしもエースいなきゃ留守番嫌だよ、」 「んじゃ来るか?」 「ダメです〜、 先輩に後で絞められるから…」 「相変わらずナースの姉ちゃん達は怖ぇのな、」 「当たり前だよ、 それに心配…、」 ゆいの声色が少し変わる。 「何がだよ?」 「エース、よくナンパされるから…綺麗なお姉さんに勝てる気しないよっ」 言いきったゆい。 そんなゆいの手を、エースは肩からのけた。 「ゆい、離れろ、」 「え、」 ドキッとする。 エースに何か言ってしまったのか、とゆいは恐る恐る離れる。 ← | → |