火拳のエースと小さなナース | ナノ

白ひげ新入りナース(1/6)








明日には島に上陸できる、と航海師は言っているらしい。


それを聞いたエースは、真っ先に医務室へと向かった。



今は調度、ナースとゆいがティータイムをしている時間だからだ。


エースは遠慮なしに扉を開ければ、そこにはいつものようにティータイムを送る愛しいゆいと、その先輩であるナース達。



「ゆい、聞いたか!?」



つい嬉しくなって、医務室であるにも関わらず、ゆいに尋ねた。



それを見たナース達は、いろんな意味で苦笑いした。

勿論、ゆいを含めエースの言いたいことは分かっていた。



それに、ゆいがつい申し訳なさそうな顔をすれば、隣にいるナースは言った。



「ゆいは次の島には降りれないのよ。」



エースの表情が歪む。
それを見たゆいは苦笑した。



「なんかあんのか?」



「えぇ。
次の島で新しくナースが数人入るのよ。
だからゆいを含めるナースには、自己紹介や仕事の説明をしてほしいから残ってもらうのよ。」



ごめんね、エース…
そう寂しそうに言うゆいを、エースは後ろからギュッと抱きしめた。



えっ、と焦っているのはゆいだけであって、他のナースは笑顔で何の動揺も感じない。



さすがお姉様型ナースだ。



「んじゃ、しゃーねぇからその分ゆい借りてるからな。」



「ええ、勿論構わないわよ。」



「ごゆっくり〜、」



相変わらず楽しそうなナースだ。

真っ赤なゆいに、ヒラヒラと手を振る。

ヤることヤってるのに、うぶな感じねぇ、と言われる始末。



まあそこがまた可愛いんだよ、とエースは笑って付け足す。


医務室を出て行ったエースはゆいを引っ張りながら、どこかへ消えた。





 








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