火傷しちゃうぞ!(6/6) 「ちょ、エースっ///」 「この辺か、心臓は…?」 「あっ、…変態エース〜///」 「ああ?今その気になった声が聞こえたけどなあ?」 「気のせいです…!///」 いやだ、と逃げるゆいに、さすがに笑いながらエースは手を離した。 ムッとするゆい。 その手首を見たエースは言った。 「それ、怪我したのか?」 ゆいの手首に触れるエース。ゆいも手首を見て笑った。 「さっき火傷しちゃった、」 「大丈夫かよ?」 「平気だよ、 先輩達が直ぐに冷やして薬塗ってくれたから。」 「そうか。 またドジしたんだろ?」 「ドジとは何よ〜! 転んだだけです〜、カップ割っちゃったら先輩に怒られると思ったから、カップ割らずに顔からこけたら、先輩にもっと怒られちゃった…」 あはは、と笑うゆい。 自分の顔よりカップの方が大丈夫なのかよ、と笑うエース。 「馬鹿だなぁ… 一応女なんだから、ちゃんと顔大丈夫にしろよな。」 「い、一応!?」 「まあナースの姉ちゃんより女っ気ないよな。」 「うわあ…酷い! わ、わたしだって将来はあんなんになって…」 徐々に小さくなるゆいの声は、ゆいの自信が弱まっている事を示した。 この歳になってこんなに小さかったら、4年後も5年後も、あんまり変わらないだろう。 うぅ…となるゆいをエースは腕の中におさめる。 そして少し考えて、言った。 「…でもよ、ゆい。」 「ん?」 「今のサイズの俺に満足してるんだったら、ゆいの背がでかくなったら、俺もでかくならないといけねぇよな、色々と。」 「な…っ///」 耳元で囁くエースに、せっかく下がった顔の熱がまた上がる。 「次は俺に火傷するかもな。」 ニヤッと笑うエースに、ゆいは午後からの仕事に顔を出さなかったとか。 「胸揉ませときながら、待ったは無理だろ。 心臓、動いたか?」 「や、やっぱり一生心臓は止まりません!」 「一生死なねぇのかよ…」 continue... ← | → |