エースがいいから…(7/7) 「ゆい?」 「っ…エース?」 「平気か?…何か飲むか?」 えらく自分の身体を心配するエースに、ゆいは笑った。 エースじゃないみたい、と。 夕方だった景色はいつしか夜になり、小さな薄く光るライトがエースの居場所を教えていた。 「うんん、このまま寝たい…もっとぎゅってして?」 「お前なぁ…あんま可愛いこと言うんじゃねぇよ。」 「?」 「我慢すんのも大変なんだぞ。」 ぎゅっと抱きしめてるゆいに、キスを送る。 そして、エースは満足そうに言った。 「まぁ明日は外出できそうにないから、いいけどな。」 その言葉の意味に引っ掛かるゆい。 そして「おやすみ…」とライトを消すエース。 腰が痛くて外出出来ないことに気付くのは、次の日の朝だった。 continue... ← | → |