火拳のエースと小さなナース | ナノ

愛してるのは、ね?(2/6)









今日はよく晴れた日で、夏の近づくこの季節は少し太陽がきつく感じる。

エースと並びながら船の甲板まで来れば、1番隊の皆さんが掃除をしていた。



その横を白い肌に太陽の光を当てながら、ゆいは眩しそうにエースと歩く。



「今日 掃除当番じゃなくて良かったぜ。」



「暑いもんね、今日。
絶好の洗濯日和だよ、」



「そうだな。
ナースは毎日大変だな。」



「大変だよっ
でもエースが居るから大丈夫っ!」



「お前なぁ、あんま可愛いこと言ってんと襲「馬鹿なこと言うんじゃないよい。」



そう言いながらエースに拳が降ってきた。

その拳の主はモップを持っている。
1番隊だ、と見上げれば。



「痛ぇな、マルコ!」



「人が隊員連れてせっかく掃除してる横で、何喋ってんだよい。」



「何って愛を確かめ…「ゆい、もうすぐ島が見えるらしいぞい。」



「え、本当に!?」



見事にエースをスルーし、ゆいの興味を引いたマルコは勝ち組だ。

エースは少し機嫌悪そうにするが、船の前の方へと走っていったゆいを見ればそんな気もなくなる。



「そういやぁ、ゆいにとって初めての島か。」



「そうだなぃ。
エース、お前一緒に回ってやれよい。」



「何の気遣いだよ、気持ち悪ぃな。
まぁ一緒に回るけどな!」



「気持ち悪ぃとはなんだぃ。

ゆいと上手くいったんだろい?」



「まあな!
…あんまいいカタチじゃなかったけどな。」



苦笑するエース。

首を傾げるマルコに、エースはゆいの事件のことを誰にも聞こえないようにマルコに話した。







 









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