そんなの、いや。(2/6) 「はい、夜の洗濯中です。」 「そっか、お疲れ様だな。」 「どうしたんですか、こんな時間に…?」 ゆいが聞けば、クルーは笑う。 そして、徐々にゆいに詰め寄ってくる。 「こんな時間の方がいいだろ? なあ、ゆい。」 男の一人はゆいを壁に押し付けた。 ゆいは何が起きたのか解らないが、必死で抵抗する。 ニヤリと笑う男達に、ゆいは叫ぼうとするが口を布で塞がれる。 「んん…っ」 男の手は乱暴にゆいの胸を服の上から揉みはじめる。 「おい、見た目以上だぞ?」 ゆいの震える脚の間に、男は脚を入れて動かないようにする。 いくら必死にもがこうと、男の人の力には敵わないゆい。 恐怖のせいで、目からは涙が溢れる。 「うちのナースを俺達でも抱けるなら、こんなことしなかったかもな。」 はははっと笑う男達。 「溜まってんだよ、色々な。」 ゆいの服を乱していく。 嫌だ…… 何でこんなことされなきゃダメなの? どうして私なの…? 怖いよ 直接胸を触られる感覚。 楽しそうに笑う男に、ゆいはただ唯一動く首を必死に振った。 「諦めなって、誰も来やしねぇぞ。」 「そんな事してたら、俺らをそそるだけだってんのに。」 「……ッ」 泣き声すら聞こえない洗濯場で、ゆいは半分諦めようとした。 男の言う通り、こんな所に誰も来たりしない。 それに来たとしても、こんな姿を見られたくない。 だが、このまま男達に最後まで許すのはもっと嫌だ。 どうしようもないこの状況に、ゆいは必死に誰かが来ることを願った。 ← | → |