しあわせ、ばれてる?(4/6) 「…………わあっ、ど、どうしたの、エース?」 ピラフに顔を突っ込み、倒れ込んだエース。 必死にエースを心配するゆいに、至って普通な周り。 そんなゆいを見て、サッチは笑った。 「気にすんな、いつものことだ。」 「え、いつもって…」 「そうだよい。 エースなんかの心配してる間に飯、冷めるだろい。」 酷いでしょ、みんな。 エースがもし病気か何かだったら…とエースを見ながら考え込む。 すると、突然エースの上半身は起き上がった。 「ああ…また寝ちまってた…」 ゆいはエースを見て唖然となる。 今、寝てた、て。 ピラフが付いた顔はこちらを向いた。 「どうしたんだ、ゆい? そんな顔して。」 ピラフの付いたエースに言われたくはない、 だが、問題はそこではない。 「寝てたって…」 「ああ悪ぃ、驚かしちまったな。 俺、昔から食べてる途中に寝ちまうのが癖なんだよ。」 顔に付いたピラフを取りながら、エースは笑った。 癖って… 新手の癖を持つ人だ、そうゆいは思う。 まあいっか、と思い、 エースの顔に付いたピラフを一緒に取ってやる。 食堂全体の野郎共の視線が二人にいく。 自然な笑顔のゆいと、勝ち誇ったと言いたげなのエース笑顔。 ← | → |