しあわせ、ばれてる?(3/6) 「エース、よく食べるね…」 ふと気づけば、横には大量の皿が積んであった。 今の短時間の会話の中で、彼はこの量を堪えらげているのだ。 「ゆいはそれで足りんのか?」 ゆいのプレートをフォークで差す。 差されたプレートの上には、普通の女の人には多い位の食事が乗っている。 勿論、ゆいはこれを全部食べきれる自信を持つ訳ではない。 「毎日余っちゃうくらいだよ、」 「勿体ねぇな。 よし、決めた。 今度から俺が余ったやつ食ってやるよ。」 「「はあっ!?」」 サラリとエースが口にすると、前から男二人が叫ぶ。 ゆいは「え、」と小さく言い、エースを見る。 そんなエースにマルコとサッチはキッと睨む。 「馬鹿かお前はよぃ。」 「なに一人だけ抜け駆けしようとしてんだよ、」 「こう言うのは早い者勝ちだ。」 「んな訳あるかよい。」 何やらもめている3人に、ゆいは笑いながら食事を進める。 何度食べても美味しい食事に上機嫌だ。 すると、横でガシャっという音がなった。 え、と思って横を向けば…… ← | → |