火拳のエースと小さなナース | ナノ

しあわせ、ばれてる?(1/6)








小さなナースは食堂で皆の目を引いた。



「おい、あれナースだよな?」



「それ以前にあれ、マルコ隊長とエース隊長だよな?」



「あの可愛いナースは一体何者なんだ?」



ここまで自分が知られていないとは思わなかったゆい。

1ヶ月はこの船に乗っているのに、悲しくなってくる。


エースとマルコの手を離すと、ゆいは適当に席に座り、エースとマルコを手まねいた。



「おい、エース、マルコ!
そこのウルトラ可愛い小さなナースはどちら様だッ!!!!」



そう叫んだリーゼントはマルコの横に座った。

マルコの前にはゆい、その横にエースが座っている状態だ。


ゆいは照れながら笑う。



「ゆいです、始めまして…
サッチ隊長ですよね?」



「ゆい、あんまサッチに近寄んじゃねぇぞ。」



「おいエース、何吹き込んでんだよ。ゆいちゃんが本気にしちゃうだろーがよ!
なあマルコ。」



「俺、飯とってくるよい。」



サッチが肩に乗せようとする手を避けるようにマルコは食事をとりに行く。

そんなサッチを見て笑うゆい。



「サッチさんはもう食べたんですか?」



「おう。
あ、ゆい、敬語は止してくれよ。
可愛いナースちゃんにはタメ語で喋って欲しいからな。」



「ゆい、今ので解ったか?
変態サッチには近寄んなよ。」



「変態って…
つか人の恋路の邪魔をするな。」



「恋路がなんだってんだよ。
ゆいは今から俺と飯なんだよ!」



腹が減って機嫌が悪いのか、それともゆいをとられて機嫌が悪いのか…曖昧なところだ、とサッチは思う。







 









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