歪んできた日常(6/7) ドサッ…… ガチャ……… 「ゆい〜、 ん。開いてるじゃねーか。」 「おいエース、どーなっても知らねぇぞい。」 待って、 今クローゼットから落ちた紙袋が… 下着をばら撒いてしまったゆい。 しかも無断でドアを開けたエースに頭が真っ白になる。 「…入っちゃダメェぇぇぇえッ!!!///」 咄嗟の叫び声に、エースもマルコもビクッとなる。 勿論、叫んだゆいも真っ赤になっていた。 「わ、悪ぃ///」 何も知らないエースとマルコも、訳が解らずただ部屋の扉を勢いよく閉めた。 ゆいは震える手で下着を全部拾い、その場凌ぎでベッドの布団に包む。 一先ず落ち着き、扉を開くと、すまなさそうなエースとマルコの顔が並んでいた。 「…ご、ごめんね、いきなり…!!」 「あ、いや… 開けた俺らが悪ぃしな?」 「俺らってなぁ、お前… 俺を巻き込むんじゃねぇよい、全く…」 そう言いつつも、マルコはゆいに悪そうな顔をしている。 それはマルコが本来、優しい人間だということを物語っているようだ。 ← | → |