火拳のエースと小さなナース | ナノ

歪んできた日常(5/7)















ゆいの部屋で…



「25000ベリー…

こんなのいらないよ!!」



見事に負けて25000ベリーを支払ってしまったゆい。


部屋の隅には、カラフルな下着の入った紙袋が置かれている。



「誰かに見つかったらヤバいよね…」



そう思い、クローゼットに押し込むゆい。



その時だった。

外で聞き慣れた二人の声が…



「マルコ、ほんとにここか!?」



「なんで嘘なんか吐かなきゃなんねーんだよい。」



勿論、一瞬で分かった。
エースとマルコだってことが。



焦るゆいに、上手に閉まらないクローゼット。



そしてドアで2回、音が鳴った。

コンコン…



ギクッとなるゆい。

何も悪いことはしていないのに。なんて心臓に悪いのだろう。
閉まらないクローゼットに、苛立ちすら感じなくなる。



「おいゆい、いるか〜」



エースの声に、本気で心臓が早くなる。
これだけは見られてはならない。



「おっかしいなぁ、
ナースは部屋だって言ってたのにな。」



先輩、鬼だ。



仕方がないから、部屋の中が見えないように出よう、とクローゼットを放した。



その瞬間…







 







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