誘惑には素直に。(1/5) ここはゆいの部屋。 今日は雨の日なのでゆいの仕事が半分ぐらいない。 そのため、ゆいの部屋のベッドの上でじゃれている2人。 「湿気てるから、エースの髪の毛すごいよ?」 そう笑いながらゆいはエースの撥ねる髪の毛を触る。 いつもくせ毛なエースの髪の毛が、また一段とくせ毛になっている。 「そうか? …つーかゆいも人のこと言えないだろ?」 ゆいもウェーブのかかった髪の毛の持ち主で、ワックスで盛り上げた様な髪型になっている。 本人曰く、何もしてないそうだ。 まあこんなに綺麗な癖だったら、別にいいと思うが。 シャンクスは真っ直ぐだし、母親がくせ毛だったのか? ゆいの母親が見てみたいと思うエース。 「直らないんだもん。 雨降りの日って嫌だね。」 「俺は雨の方がいいな。」 「炎のくせに?」 ゆいの鋭い一言にガクッとなるエース。 くせにって何だ、くせにって! まあ能力的には雨の日は気怠いけども…! 「何でそーなんだよっ」 違うくないくせに…とゆいの小言が聞こえたエースは、ゆいの腕を掴んでそのままベッドに押し倒した。 ベッドのスプリングの軋む音がする。 ゆいは焦った様な顔をしている。 あーあ、この後のこと一人で考えてるんだろうな。 そう思ったエースは笑った。 「ヤらないよ?」 「ナニを?」 「なッ…解ってるくせに!///」 ムッと膨らませる頬が赤くなってて、また男心をくすぐるゆい。 どうやら湿気で元気がない筈の炎野郎の下半身は元気らしい。 狙ってやってないところがまた、問題児だと思う。 ← | → |