火拳のエースと小さなナース | ナノ

弱いんですよ。(2/7)








「わたし、エースがいるんですけど…」



エースの乗っている船で、男を口説き落とすなんて…皆様が色々と火炙りの刑になることなんて、大体想像できてしまう。


そんな事を考え、一人焦るゆいに、ナース達は笑う。



「馬鹿ね、勿論エース隊長も出席よ。」



「え……?」



「隊長達も強制参加よ。
あ、ちなみに18歳以上ね。

隊長達が各隊での格好いい男を合コンのメンバーに誘うの。そして顔合わせよ。」



成る程、ハルタ隊長は出席しないわけだ。


凄いシステム、
初めて聞いたよ…

これならエースと一緒にお酒飲んで終われる。



…まてよ。



「せ、先輩…
今わたしの歳聞いたくせに、なにお酒飲ませようとしてるんですか!!

わたし、未成年ですよ!」



「あら、そんな事気にしちゃ負けよ。」



「ゆいをそこまでいい子に育てた覚えはないわよ。」



「育てられた覚えもありませんよ…!」



「お酒は早いうちから飲んどきなさい。色気でるわよ。」



「うぅ…」



1人のナースの一言で、ゆいは負けたように黙った。


い、色気…!
胸はあるものの、小さい身体に色気がないと思っているゆいにとっては最高のトドメだった。


だが、そう思っているのはゆいだけで、ナースやエースをはじめ、クルー全員はゆいの胸に色気を感じている。



「大丈夫よ、途中でエース隊長にお持ち帰りして貰ったら、そんなにお酒も飲まなくてすむわ。」



「そうね。
いくらエース隊長も、ゆいのそんな姿に我慢できる人じゃないわ。」



「そ、それ…ちょっとおかしい展開になってますよ!」



「あら、普通よ。
男女1人ずつ消えたら、部屋で色んな事になってるって事よ。」



なんて行事に参加しようとしているのだ…!

これじゃまるで昨晩はエースと仲良くさせていただきました…って皆様に言っている様なものではないか。



「ほ、本当に強制ですか?」



「ええ、もちろん。
ちなみに今晩だから。」



「うわ、凄い急ですね…、」



「前から決まってたのよ。
でもゆいに言うの忘れてたみたいね。」



ふふ、と笑いながらナースは着て行く服選びやらの話をし始めた。

ゆいは深くため息をつき、仕事に戻った。






 







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