おやすみのキスをしよう。(6/6) 「ゆい…無事か?」 いつものように、すぐに息を整えたエースがゆいを覗き込む。 ゆいはまだ大きく息をしていた。 裸のままのゆいが、ナース服に増して可愛く見えるのは趣味の問題か? それともゆいか? どっちでもいいか、と一人で丸めたエースはゆいを抱きしめる。 呼吸が整ったゆいは言った。 「無事じゃないよ。」 「どっか痛いか?」 まあ言われなくとも腰が痛いのは知ってるが。 ゆいはまた、体中が怠くなる…って怒るのか? と、思っていれば、 ニッと笑って言った。 「エースが好き過ぎて、死んじゃいそうっ」 「お前っ//」 ああ、今日は不意打ちの多い日だ。 ゆいが素直で、可愛い。 一応怪我人だし、1回で終わろうと思った自分を見事に刺激する。 ああ、さっきヤったのに、また息子がパンパンだ。 「責任取れよ?」 「えっ、わたし怪我人…っ」 「こんな時だけ使うなよっ!」 ここから無理矢理 第2ラウンドが始まった。 ゆいの甘い声は、その間医務室を使えないナースに全て聞かれていたとも知らずに。 あれから新入りナースは、親父によって次の島で全員下ろされた。 親父は元々そのつもりだったらしいが。 (たぶん)この船で一番 親父に愛されてるゆい。 そんなゆいを傷つけた代償は重いらしく、『せめて元の島まで乗せてって…』とナースが言った瞬間、凄い威圧を放った。 女にここまでする親父を初めて見たくらいだ。 ゆいが起きた次の日から働くと言えば、親父は珍しくゆいに軽く叱った。 1週間はナース服を着ることを禁止された。 そのため、1週間は私服のゆいにメロメロする野郎共を睨まなければならない。 いや、でも正直言って反射的に睨んでいる。 意志以前の問題だ。 こうやって、平和なモビーディック号が帰ってきました。 continue... ← | → |