海に消えてしまう前に…(6/6) 「ゆいはあなたのそんな顔が見たいんじゃない。」 俺がゆいに笑ってほしいみたいに、ゆいも俺に笑ってほしいのか… 「俺、今からでもゆいに許して貰えるか?」 「…ええ、きっと。 ゆいはエース隊長じゃないとダメみたいよ?」 「…ありがてぇこった。」 「さあ、ゆいが目覚める前にちゃんとお風呂に入っておきなさいよ。こんなに海のにおいに抱かれても、涙出ないわ。」 「お、お前なあ…っ」 思わず持っているタオルを見るエース。 そんなエースを面白そうに笑うナース。 「ふふ♪ わたしもゆいの所へ行くわ。」 「おう。ありがとな。」 「いいえ。」 立ち上がるナースとともに、エースも立ち上がった。 風呂場へ目指し、進む。 ゆいが起きたら、どう伝えよう。 ゆいはどう思ってるのか。 ちゃんとゆいと仲直りできたら、何を話そうか… 「…まあ一緒に飯は確実だな。」 前みたいに笑ってくれるか。 飯中に寝ても、 起きたら隣にゆいが笑ってて…… いつも隣にはゆいがいる。 continue... ← | → |