疵口に響いた真実(7/7) 「それ以上言ってみろぃ。 てめぇ、何も知らないで何ほざいてやがるッ!」 「何も知らないのはお前だろッ!」 「お前はゆいの何を知ってんだよいッ! 死にたい、て……あのゆいが泣きながら言ってたんだよい…」 少し涙声になるマルコ。 エースの目は見開く。 あのいつも笑ってるゆいの口から… 想像もできやしない。 すると、マルコは続ける。 「あいつ、新入りナース達に虐められてたんだよい。エースと別れろ、て… ずっと1人で抱えてて、エースが帰ってきた日に偶々サッチとの会話聞かれたんだろい? …それであいつ、船から下りようとしやがった。 それを止めてた時に、お前が見たんだろい?甲板で…」 エースは甲板でマルコとゆいが抱き合っていたシーンを思い出す。 ゆいはあの時…泣いてたのか? どんどん涙が溢れるエース。 最低だ、俺は… 新入りナースの言葉なんかに耳を傾けて、肝心のゆいの話しなんか一個も聞いてやらなかった。 ずっと思い込んで、馬鹿だ… ハッとエースは胸騒ぎがした。 まさか、また… 「マルコ、俺…甲板行ってくる……」 マルコはエースの肩にある手を除ければ、エースは涙を払い、急いで甲板へと走って行った。 何で甲板なんだ…? マルコはそう思った瞬間、エースね後を追った。 「…嘘だろいっ」 continue... ← | → |