火拳のエースと小さなナース | ナノ

天国から落っこちた天使(7/8)








「…んで泣くんだよ。」



「…ごめ、ん……っ」



「謝りゃいいのかよ…なあ?」



怒鳴るエース。
息をするのが苦しい。


どうして?
わたし、エースになにかした?



わからない。
もう何もわからない。



ナース服に手をかけるエースの手を、払ってしまった。



今は…だめ。

見られたく、ない。
嫌われたく、ない。



そうすれば、エースは悲しそうに笑う。



「そんなに俺に抱かれたくないか?」



「ちが…っ」



「もういい。」



「え…」



「出てけよ。」



「待って、エース…」



「聞きたくない、帰れ!」




再び怒鳴るエース。


ひどく怒った顔で……

今にも泣きそうな顔をしていた。



こんなエースはじめてで…



ゆいは震えながら小さく言った。



「ご…めんな、さい……っ」



そう言って、エースの部屋から出るゆい。


エースはそんなゆいの姿に、奴隷であった時代のゆいの姿が目に浮かんだ。






 








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