天国から落っこちた天使(2/8) 「エース隊長…!」 「おかえりなさい!」 ニコニコと笑う新入りナース。 それどころではない、 エースは聞いた。 「ゆいどこに行ったか知らねぇか?」 エースから出てくるゆいと言う単語に、ナースはクスクスと笑った。 すごく怪しげに。 エースはゆいの事を知ってそうな新入りナースに、足を止めた。 すると、ナースの一人は口を開く。 「あれ、エース隊長知らないんですか?」 「何がだよ?」 「ふふ♪ ゆいさんは今、浮気中なんですよ。 エース隊長がいなかった時は酷かったですね。」 「はあ?」 意味の解らないナースの発言に、エースは眉を額に寄せる。 ゆいはそんな事するような奴じゃねえ。 第一、そんな器用な事できる奴じゃない。 それに付け足すナース。 「ゆいさんって怖いですよね。この前わたし、何もしてないのに睨まれましたから♪」 きゃー、怖い、 なんて叫ぶナース達を殴ってやりたい、と思ったエースだが、そこを抑えてゆいを探しに行こうとする。 すると、後ろから呼び止めた。 「エース隊長、 嘘だとお思いなら、今晩ゆいさんを抱いてみたら?」 ニヤッと笑うナース。 その意味深な笑みに、エースは何とも言えなかった。 ← | → |