君の死角、わたしの正面(7/7) 「ゆい可愛い。」 「もぉ、からかわないの!//」 「ほんとの事だろ?」 「違います〜っ///」 頬を染めながら、ニッコリわらうゆい。 ゆいには一生、わかんねぇだろーな、と言いながらエースもわらう。 そんな中、ふとエースは思い出したように言った。 「あ、ゆい!」 「ん?」 「一つだけ、悲しい報告だ、」 え、と心配そうにエースをみるゆい。 ゆいにだって、何を言われるかは大体予想がついたが、今はどうしても嫌だった。 「明日から2週間ぐらい、な?」 「…うん、わかった。」 「ごめんな? すぐ終わらして、すぐ帰ってくる。」 淋しい表情を隠せてなかったのか、エースの声色は凄く優しいものだった。 「うん、待ってる…! 気をつけてね?」 「わかってる。」 新入りナースの事は何も誰にも言ってない。 だからエースも知らない。 果たしてエースのいない この船で、ゆいはあの新入りナース達の圧迫に耐えれるのか… ほんとは凄く不安だ。 エースから愛されてる、 その不安は今はないが、 あれが今後も続くなら、誰かに話した方がいいのか? でも…… つらい2週間が幕を開けようとしていた。 continue... ← | → |