触れてしまった自分の心(5/8) 5分後、舞台袖を探し回ったエースがステージ下に戻ってきた。 「なあマルコ、ゆい見てねぇ?」 「はあ? 舞台袖にいねぇのかよい?」 「ああ…まあいっか。 マルコ、ルフィのクラス行こーぜ!」 「一人で行ってこいッ!」 と、言いつつも、女の子と喋っていたサッチを連れてルフィのクラスに行ったマルコ。 エースはキョロキョロしてたが。 どうせゆいを探しているだけだろう、とサッチとマルコで笑った。 「ん、ルフィ、これお前のか?」 「どれだ?旨そうか? …俺のじゃねえぞ!」 「なんで旨そうか確認すんだよ!しかもエースもルフィにしか聞いてねぇし!」 突っ込むのに疲れたウソップは、その場にしゃがみ込む。 エースは、ああ、と頷き皆に違うか聞く。 誰も持ち主が現れない。 困ったなあ…と置いてある場所に戻そうとするエース。 それをロビン先生に見られるという最悪な自体。 「あら、落とし物?」 「ああ、持ち主いねぇみたい。」 苦笑しながらロビンにモノを渡す。 ロビンはそれを受け取らずに言った。 「なら生徒会室まで持って行くのが妥当だと思うんだけど…?」 「生徒会室!?」 なぜ? そんな顔をしているエース。 生徒会室を使うんなら、役員にゆいが伝えているはず。 「生徒会長が生徒会室で落とし物を預かってるのよ。」 「せ、生徒会長が、か!」 「ええ。」 通りでゆいがどこにもいない訳だ。 エースは落とし物を持って走り出した。 その意味が解っているサッチは、エースに笑って手を振る。 マルコもため息を吐く。 「生徒会長さんも大変ね。」 クスクスとわらうロビン先生は、サンジのラブハリケーンから逃げるようにその場を後にする。 ← | → |