恋してごめんなさい、(1/8) エースとルフィの仲が悪くなった。 と言うより、怒っているのはルフィの方だが。 エースの考えを知らないルフィ。 ルフィの考え方を捨てたエース。 その黒幕は、やはりこいつだった。 マルコはいつもの様に仕事をこなし、昼休みの時間に入っていた。 すこし喉が渇き、コーヒーをサッチに注いでもらおうと調理室へと向かう。 その道中。 「…はい、順調ですよ。」 声が聞こえた。 しかも、聞き覚えのある嫌いな声。 すっと壁に隠れて声の主を見てみれば、やはり嫌いなあいつだった。 元秘書野郎。 あまりにも怪しそうに電話をしているので、こっそり盗み聞きした。 「来週の水曜日ですか…? ああ、こちらのエースは大丈夫ですとも。最近は聞き分けが良くて。主の娘さんとの見合いも、絶対に上手くいきますよ。」 例のエースの見合いの話か。 つか、今何て? 主の娘…? あいつが仕えているのは、この屋敷じゃねぇのか? 「…スパイかよいっ。」 信じられない。 なら、この見合いの話はきっと、向こうの社会の命令を受けて、うちの社会に交渉したのか? 最悪な奴だ。 あいつはエースの人生を何だと思っているんだ!? 「……ええ、そうですね。 2ケースで成立しましょう。」 2ケース… って事は金か。 金で人ん家の子供の人生を売りやがって。 マルコは直ぐにその場を離れた。 そして、やるべきことをしに行く。 ← | → |