メモの箇条書き 二人の夢物語(7/7) ゆいは適当にテーブルに置いてあるメモ用紙を一枚契り、その横にあるペンを持った。 何を書くのだろう? そう思えば、ゆいは小さな点を打ち、言った。 「ん〜、そうだなあ… わたし、エースとお花見がしたい。」 言ったそのままの事をメモ用紙に書くゆい。 「なんだ、そんなの書かなくたっていいじゃねーか。」 「ダメ、絶対に忘れちゃうもん。それにノルマだよっ! 絶対にしようね、約束。」 「ああ。」 ゆいはポロポロと、思いついた事を楽しそうに書き留めた。 ほんとうに嬉しそうだ。 心の底から幸せを感じられるゆいの笑み。 うちの桜がもう少しで咲くから、そこで花見でもしよう。 夏には海に行きたい。 あと、それから…… ゆいが書くメモ用紙には、自分の案もいくつか入れられた。 正直、今はどれも絶対に叶うと思ってるし、ゆいとのこの先の幸せも見えていた。 そう、思っていただけかもしれないが。 continue... ← | → |