メモの箇条書き 二人の夢物語(5/7) 「ゆい、俺の部屋行くか。」 「うん。」 ゆいもソファーから立ち上がり、部屋を出るエースに付いていく。 部屋を出ていく2人を見ていた3人。 「ゆいちゃん、エースには勿体ないな。」 「ほんと、可愛いわね。 エースに運命感じるだなんて、信じられないわ。」 「まああの2人、幸せそうだったからいいじゃねぇか!」 にしし、と笑うルフィに、頷けてしまったナミとサッチ。 「楽しいね。 いつもこんな感じなの?」 部屋に行く途中で、ゆいは言った。 だがエースは少し複雑そうな顔をして言う。 「あれだ、元秘書野郎がいなかったらな。 元秘書野郎がいれば、サッチは普通の一流シェフだし、ナミは普通のSランクメイドだ。」 「…元秘書さん、厄介だね。」 「ああ、あいつさえ居なけりゃ、平和だってのによ。」 エースは一つの扉を開いた。 自分の部屋だ。 やっぱり広いね、と言って中に入るゆい。 ゆいは、さっきの部屋とはまた違う雰囲気を放つ高級そうなソファーに座る。 そしてエースの部屋をぐるりと眺めた。 軽くうちの敷地ぐらいはある部屋だ。 置いてある家具は、きっと自分個人の部屋として置く家具ではないだろう…と思うものばかりだ。 「んなに見て、楽しいか?」 エースがゆいの横に座る。 エースが座れば、横にいるゆいもドッと沈む。 すごく弾むソファーだ。 「うん、エースはここで毎日どんなことしてるんだろって。」 「街の奴らと変わりゃしねぇよ。」 「そうかな〜?」 横にあったクッションを適当に抱くゆい。 ぎゅっと抱きしめれば、ふふっと笑う。 「エースの匂いがする部屋だね。」 「まあ俺の部屋だしな、」 「落ち着く。」 クッションに顔を埋めるゆい。 凄く可愛らしい。 ← | → |