メモの箇条書き 二人の夢物語(4/7) 「なあゆい、街に住んでんだよな?」 「うん。」 「街の話、聞かせてくれよ!」 ビルがいっぱい立ってて、電車ってやつが通る線路があるんだろ? と、新鮮な顔でゆいに聞くルフィ。 エースとは全く違うタイプの人だな、と思うゆい。 ルフィに聞かれるがままに答えるゆい。 どちらも楽しそうな顔だ。 そんな中、先程出て行ったサッチが戻ってきた。 手には綺麗にデコレートされたホールケーキ。 「わあ…っ!」 「うまそー!」 真ん前のテーブルに置かれるケーキに興味津々だ。 サッチはケーキを均等に切り、小皿に乗せていく。 「ゆいちゃんはどれがいい? 野郎は後でいいから、好きなの取れよ。」 いやいや、サッチさん。 事実、あなたを雇っているのはその野郎ですよ。 「サッチ、俺これがいい!」 「ルフィさ〜ん、 お前は今の俺の話聞いてたか〜?」 そんなルフィに、ゆいは笑いながら気に入った皿を取る。 ルフィ、ナミも取り、エースが最後に選んだ。 ケーキを食べ、ゆいは嬉しそうにサッチにお礼を言う。 サッチはこれが仕事なんだぞ、と言いたくなるくらい。 「ゆい、苺いるか?」 「いいの?」 ケーキの上に乗ってある苺をフォークで刺し、ゆいの口元へと運ぶ。 ゆいはあーんと口を開け、エースの苺を口にする。 なんともベタな光景に、ナミとサッチは苦笑した。 まあ本人達は中々楽しそうだが。 「エース〜、俺も苺くれよ〜!」 一人駄々をこねるルフィ。 ケーキを一口で食べてしまい、エースとゆいに目を向けたからだろう。 「しゃーねぇな。 ほら。」 「「って、やるのかよッ!」」 エースの恋人ラブ+ブラコンっぷりに、ナミとサッチは世話しなく突っ込む、 ルフィは皿の上に乗ったエースの苺を頬張る。 そうして過ぎたおやつタイム。 エースはゆいが食べ終わったのを見て、立ち上がった。 ← | → |