メモの箇条書き 二人の夢物語(2/7) 食事は終ったが、まだゆいが来るまでに時間がある。 ルフィとナミとサッチと一緒にトランプをしている。 どうやら昨晩、一勝もできなかったルフィの意地らしい。 いくらやったって、何も考えないルフィに負ける気がしない。 ルフィが全敗している中、自分の携帯が鳴った。 誰からだ…?とディスプレイを見れば、メールマークでマルコと書いてあった。 絵文字なしで、『もうすぐ屋敷』と単語で書かれた文。 ゆいが来る、テンションが異様に上がる。 「ちょっと俺、抜けるわ。」 1番に上がったエースは、席を立ち上がった。 「おおッ!噂のゆいちゃんのお出ましか?」 ニヤニヤ笑うサッチ。 そんなサッチの、今日もキメてるリーゼントを潰してやった。 サッチの言葉に、ルフィが過剰に反応した。 「ゆいが来たのかッ!?」 「もうすぐ着くってマルコからのメールだ。」 「にしし、楽しみだな〜!」 お前ら、ゆいは俺の彼女なんだからな、 そう言いたくなるくらいだ。 まあこの家では前代未聞な事なのだから、騒ぐのも仕方がない。 どこどこ会社の娘でございます。 そんな挨拶しかできない女達なら山ほど連れて来た。 だが、今回は根っこから違う女だ。 敬語のボディーガード付きの女なんてやっては来ない。 エースはゆいが外から入ってくるであろうドアを、階段の上から待った。 ガシャッと片方のドアが開く。 胸が高鳴る。 先に入ってきたのはマルコ。 ドアを押さえながら、誘導した。 「ゆい!」 見えた姿に、エースは声をかけた。 ゆいからは、屋敷の大きさに驚いている表情が伺えた。 目を輝かせながら、キョロキョロて当たりを見回す。 そして、名前を呼んだエースの所まで歩く。 ← | → |