彼と彼女を繋ぐモノ。(6/6) 「え、エースがわたしなんかを嫁にするわけないじゃないですか!//」 「なに言っとる!むしろエースなんかの嫁にゆいちゃんをくれる程勿体ない話なんぞない!」 うわ、おじいちゃん…っ わたし、脱獄のゆいですよ…? 「でも、わたしどうせ、ここから出られませんし。」 冷たい鎖をゆいは見る。 血が滲んだ鎖は、固くゆいを縛っていた。 ガープは、鍵をゆいに見せた。 「わしが開けてやることはできん。 それにお前さんは明後日に処刑を控えとるんじゃ。」 「やっぱり…処刑、ですか。」 重く頷くガープ。 ゆいの表情は先程と比べものにならない程に曇っていた。 これが現実なのだ。 いくら優しいガープ中将でも、やっぱり海軍中将という値は捨てられない。 「じゃがな、」 その一言に、ゆいのガープへの視線が変わる。 何かあるのか。 少しだけ希望を持ってもいいのか。 「?」 「エースはその前に、ここに辿り着くじゃろう。」 「!」 エースが…!? エースが動くには早過ぎる。 だって、今ぐらいに世間に脱獄のゆいが捕まったと知らされていると思うから… エースはまさか、それより先に自分を追っていたのか? 「ひ孫ができたら、連絡するんじゃぞ。」 そう言い残して、ガープは去って行った。 また重い扉の音が聞こえる。 ゆいは放心状態だった。 「エースが、くる…?」 なぜエースがここまで来れるのか…? ゆいはある一つの答えを導き出した。 「ビブルカード…!」 continue... ← | → |