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幸せいっぱいに囲まれて(1/6)








朝目をさますといつもならもう起きて支度をしている彼が、隣で眠っていた。






今日は久しぶりに仕事が休み


最近、忙しくてなかなか休みがなかった。





彼を起こさないようにそっとベッドから出ようとすると、その手を引っ張られた。




「おはよ。早起きだな。」




「起こしちゃった?いつもと同じ時間だよ。」




ベッドの中に戻されてしまったあたしは、小さい悲鳴をあげエースの腕の中に収まっていた。



「今日はどっか行くのか?」



いつもは忙しくてバタバタしている朝なのに、今日はゆっくりと時間が流れているように感じた。



「今日は定期検診に行くの。」




「検診?あぁ、マルコのとこか。」



エースの言うマルコとはあたしが通っている産婦人科の先生で、あたしは現在妊娠8ヶ月。



お腹も以前よりかなり大きくなってきてて、結構重くもなってきてる。




ベッドから出て支度を始めようとすると、エースもがばりとベッドから起き上がった。




「俺も一緒に行っていいか?」




おもいがけない言葉にびっくりして、思わず固まってしまった。




「えっ、いいよ。仕事忙しくて疲れてるでしょ?」




「いいじゃねぇか。俺の子供見てぇし。たまの休みだから家族サービスしねぇとな。」



にっこり笑う彼につられてあたしも笑ってしまった。




朝ご飯を食べ、検診に行く支度を始めた。













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