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逆さまメリーゴーランド(3/3)








エースの方へとわざとと言ってもいい程 大胆に背中を向ける*****。



何がしたいのやら、これはこれで可愛らしいことには違いないが。



笑っていれば、*****の見えていない方から足音が聞こえてくる。


少しドキドキしているのは秘密で、その足音に気づかないふりをする。



「熱い視線の後はシャイかよ。」



そりゃ一体 何プレイだ?なんてわけの分からない言葉が聞こえる。

30分も待たせたエースは放置プレイ気分だったのか?と言いたくなる。



それはともかく。



「もう…、遅いから来てあげたのに。」



「悪ぃな、メールしたら*****、俺のクラスまで来ねぇだろ?」



「は、はあ…!?」



全く意味がわからない。


メールしたらエースのクラスまで来ないって……



それは、つまり。



「…うそ!?」



「マジ。」



「は、嵌められた…!!//」



「はは、いいシーンに来すぎて笑っちまうかと思った。」



うわ、この人は…!!



来ないからどれだけ不安だったことか!

暢気に笑いやがって。



「マルコ先輩、聞きました今の!?」



「…俺を巻き込むなよい。」



「あ、ちなみに俺らはエースから聞いてたから。」



「お前、エースと共犯みてーなこと言うんじゃねぇよい!」



「共犯ですッ!」



濡れ衣の着せ合をする3人に*****はムッとして教室を出ていく。

悪戯に成功した満足感と、予想できていた結果に楽しそうなエース。


この後のことだって、ちゃんと頭の中では計算されてる。



先に帰るエースに何も言う者はいなかったとか。

















「*****、帰るか。」



「………、」



「怒るなよ、待たせて悪かったな?」



「……遅すぎ。」



「放置プレイだからな。」



「…やっぱり一緒に帰ってあげない!」



「鯛焼き買って帰ろっかなあ〜?」



「………帰る!」







end








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