gift | ナノ

幸せいっぱいに囲まれて(3/6)







「患者と喧嘩すんじゃねぇよい。」


「いでっ!
お、マルコ久しぶり。お前モテモテだな。」



「妊婦さんにモテてもねぇい。俺は、仕事してるだけだよい。」



ニコニコと笑い合いながら話す2人を見て、ほっと一安心をした。




ヒソヒソ話していた妊婦さんたちも、エースとマルコさんが仲がいいということがわかったのか、静かになり何も言わなくなった。




「エースが来るなんて珍しいな。今日は休みか?」



「あぁ。一緒に来ちゃだめなのか?」



「いや、いいことじゃねぇかい。

もう少し時間かかりそうだから、待っててくれよい。」




そう言うと、患者さんを呼び診察室へ入って行った。




「マルコ何で出てきたんだ?」




「多分・・・・・・・・エースの声聞こえたんだと思う。」




都合が悪くなったのか、エースはそれ以降静かになった。



15分くらいたち、あたしは呼ばれ中に入った。







「全く、人の病院で騒ぐんじゃねぇよい。


妊婦は不安定なんだからな。変に刺激すんじゃねぇよい。」



中に入り、ドアを閉めた途端に言われたのはエースへのお説教だった。




エースはひたすら謝っていた。


「じゃ、診察始めようかねぃ。」


そう言われるといつものように、あたしはベッドの上に横になった。






診察はいつも同じような感じで始まったけど、となりにいるエースはなんだかそわそわしている感じがしたいた。




エコーの機械をお腹に当て、お腹の様子を見るといつものように元気にすくすくと育っている赤ちゃんが見えた。





「すげーなぁ。これが俺の子供かぁ。」




モニターにうつっている赤ちゃんの様子をまじまじと見つめている彼が何とも可愛らしく見えた。












|






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -