お前と俺のさがしもの(4/4) 「…お前、どこ行ってたんだよ。」 「いろいろ…探した?」 「すんげーな。」 「何かあったの…?」 「こっちの台詞だ、馬鹿。」 そう言い、ゆいを離すと、ゆいの髪を耳に掛けてやる。 やはり、いつもより寂しい耳元。 エースの手は耳元へ。 小さな穴に器用にピアスを付けるエースに、ドキッとなるゆい。 「…よかった。」 ゆいはとても嬉しそうに耳たぶに手を当てる。 「昨日、落としちゃって… エースに貰った大事なものなのに…だからエースにバレる前に見つけようと思ったんだけど、結構エースに拾ってもらっちゃった…」 申し訳なさそうに、だがどこか嬉しそうに笑うゆい。 なんて可愛い奴だ。 だがエースはふと思った。 「ああ…だから部屋があんな散らかってたのか。」 「へ…部屋、入っちゃったの!?」 「バッチリな。」 恥ずかしそうエースから目を逸らすゆいに、エースは触れるだけのキスをした。 「…片付けて来る!///」 「ダメだ。」 「え…っ///」 エースの腕に閉じ込められたゆいは身動きが取れない。 離す訳ねぇよ。 いろいろ焦ったんだぞ…? もうこうできないかと思った。 そんな勘違い、ゆいに言える筈もなく、恥ずかしくなったエースはゆいに深く口づけた。 クルーの何人かがきっと、こっちを見ている気がしたが、まぁいっか、と開き直る。 「ゆい」 「なに…?」 「紛らわしいから、もう落とすなよ。」 「え…うん。 (何と紛らわしいんだろ…?)」 「今夜もヤるか。」 「…何の話よ!!?///」 イマイチ、何が起きたのか解らないゆいだった。 「(俺が護ってる限り、お前が俺より先に死ぬなんて事はねぇんだよ。)」 end ← | → |