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未来さえも塗り替えようとした(2/4)








「………っ」



麦藁帽子を深く被るルフィ、そしてその横にエース。



一瞬にして景色が変わった。



どういうことか、この場面も何年か前に遭遇したことがある。


そう、ここは。



「うぅ……さぼぉ…!」



ルフィの泣く声。


その声は涙を誘うような声で、泣いている自分の瞳をまた一段と潤ませた。



あんなに仲がよかったのに。

サボがいなくなっちゃった日。


世界貴族とか言う奴らに……っ



もうサボには会えない。

この時はそれが何よりも辛くて。


数年経ってやっと薄れてきたその辛さが、一気に降り注いでくる。



この時のわたしには、サボという存在があまりにも大きすぎて。

まだ2人がいてくれたのに、勝手に一人になった気分でいたんだ。


サボにはまだ話してなかったことだって沢山あるのにな。
また一緒にしたいと思ってたことだって、一緒に見たいと思ってたものだって。



上手くいかなくって、泣いてばっかで…泣かなかったエースにいっぱい迷惑かけたなぁ。

















「……ぃ、…っ……!」



そう、エースに……



「…おい、ゆいっ!」



いっぱい迷惑を……を?



「!」



パッと瞳を開けば、そこにもう緑はなくて。



代わりにドアップなイケメンが…!

……普段のエースの顔が。



夢、だったのかな?

ぼーっとエースの顔を見つめてみる。



「…なんだ、見惚れたか?」



「ち、違うから!」



「ゆいが無防備に甲板で昼寝してるから、てっきり超カッコイイゆいの自慢の彼にお仕置きして欲しいのかと思ったぜ。」



意地悪そうに笑うエース。


あーあ、さっきのエースの笑みは可愛かったのに。

どこで間違えたんだろう。





 








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