俺なりの言葉(3/3) 「うぅ…//とっても有名な、海賊さんだよ?」 「へぇ〜」 わざとらしく息を吹き掛けるように返事をするエース。 ゆいの肩が上がってくる。 「凄く強くてね、格好よくてね、あとそれから…」 「それから?」 「…意地悪。」 ゆいの最後の言葉に、本当にニッと意地悪く笑うエース。 そして、ベッドに急に押し倒す。 唇を重ねれば、なかなか解放してくれない。 舌が絡められ、エースを握ったゆいの手は力が抜ける。 離れた唇。 上に視線をやれば、満足そうなエース。 「…どうだ、王子様とのキスの感想は。」 「うぅ…王子様はもっと優しいイメージなのに。」 「けどゆいの王子様は意地悪なんだろ?」 ニヤリと笑うエース。 あーあ、どうやら優しい王子様の顔は現れるそうにない。 「う…とっても意地悪。 世界で1番意地悪!」 「犯すぞ。」 「い、言う前からさり気なく服に手かけてるくせに。」 「ロマンチックの夜の始まりだな。」 「どこが!」 結局、半裸の王子様に食べられてしまったゆい。 まあ半裸の意地悪な王子様に抱かれれば、きっと白馬の優しい王子様では満足できないと思うのも事実で。 エースのキスで目覚める朝。 それが毎日で。 「なあゆい?」 「ん…?」 少し早くに目が覚めた2人は、ベッドでゆっくりしていた。 「白馬の王子様なんていねぇ。」 「…うん?」 「明日の朝だって、その次の朝だって、俺がキスしてゆいを眠りから醒ましてやるよ。」 その日の医務室では。 「って、エースが今朝言ってくれたんですよ!」 「エース隊長素敵ね〜、」 「エース隊長なりの、ロマンチックね。」 エースの言葉に、メロメロするナースとゆいがいたとか。 Loving!Love!Loved!様の 「「Love」第3弾」より。 ← | → |