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見せかけ草食系(4/5)








「お前もゆいに時期に飽きられるな。」



サッチに言われたその一言。

その周りのナースはクスクスと笑っている。



「んだよ、急に。
ゆいがんな事言ってたのか!?」



「いや、言ってないけどよ。
エース、これ知ってるか?」



ナースの雑誌をエースに差し出すサッチ。

雑誌に目を向ければ、そこには



「草食…系…って何だよ。
キリンとかシマウマとかか?」



「まぁ違わねぇけどな…
まあ読めよ。」



雑誌を手に取り、エースは声に出して読み始める。



「草食系男子とは、恋愛やセックスに消極的な若い男性の様子を草食動物に例えた用語…?」



何が言いたいのかよく分かった。

自分とはほど遠い存在の男のことだ。



「ああ、いま女はこれがいいらしいぜ?」



「はぁ?
俺のゆいへの愛やセックスを消極的にしろ、と?」



「いや、そこまでは言わねぇけど、やってみる価値、あると思うが?
なぁ、ナースちゃん達。」



「そうですね、エース隊長のギャップ、面白そうですしね。
普段見れないゆいちゃんとかみれたり…?」



ナースの言葉はサッチより説得力があるっつーか、信頼出来る様な気がして、気付けば色々聞いていた。



帰り際に、サッチから秘密アイテムを受け取る程、やる気満々だった。



そう、草食動物の革を被った肉食動物なのだ。




 








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