籠の鳥は放たれた
白い翼は自由に舞う
両手を広げた屋上
愛を込めて飛び立つ
朗々たり、天の声！
風を切り鳥になろう
羽を朱（あか）に染めて
さぁ、地面はどちら？
堕ちたところはどこだっていい
この落下する空気が好きなのだから
朗々たり：堂々とよく通り澄んだ声
プラトニック・ラヴ
決して悲観的じゃないけど
けれども決して前向きじゃない
アブノーマル・ラヴ
零（こぼ）れた雫（しずく）は紅（あか）い色
溢（あふ）れた滴（しずく）は蒼（あお）い色
あなたに心が届くまで
私はうたい続けよう
ハーメルンの笛吹のように
あなたを連れ去れたらいいのに
プラトニック：精神的な
ハーメルン：ハーメルンの笛吹き男より
あなたが愛したのは機械人形（automata）
異邦人の憂鬱
僕は仮面を被り踊る
生身のjealousy？（ジェラシー）
夜毎始まる謝肉祭（カルネヴァーレ）
まだ眠くない深夜1時15分
凶器を手に狂気を舞う
水底に沈む夢は
目覚めたら現実
いっそ幸せな夢で殺して
異邦人：外国人
謝肉祭（カルネヴァーレ）：カーニヴァル
身体を投げ出して
子供の頃みたいに泣いてみた
雷鳴は慟哭（どうこく）に掻き消された
抱きしめてくれる人はもういないから
深窓から真相を求めて
寂れた窓の錆びた鍵に手をかける
まだ夢をみていたい
私は何処へいきたいの？
未だみぬ世界は
遙か彼方へ逃げ去った
慟哭：大声をあげて泣くこと
深窓：奥にある部屋
愛というものを私はまだ知らない
それはまるで栄養だという
君の好きな転生論（てんせいろん）
ごめんね、私は約束を守れそうにありません
冗談なら明るい嘘にして
悲しそうに笑わないで
だからこの生を大切にしたい
君とは今生（こんじょう）の別れになりそうだ
眠るときは百合の花に埋もれたい
それは、世界で一番美しい死に方
転生論：生まれ変わりを繰り返すという考え方