その炎は希望の灯火(ともしび)か絶望の烽火(のろし)か
途切れた足跡
髪を切った理由
プラネタリウムで逢い引き
忘れられた勿忘草(わすれなぐさ)
記憶の中の住人
水槽のなかで水葬して
バルコニーより愛を込めて
Good-bye,yesterday's me.(さよなら、昨日の私)
Hello, tomorrow's me.(こんにちは、明日の僕)
勿忘草:花言葉「私を忘れないでください」
光に満ちた君の隣で
堕ちるのはそれはそれは簡単で心地よいものだった
戦場に響く咆哮
未視感(ジャメヴ)の衝動
既視感(デジャヴ)の陰
重なる道の先にあるものは
空の蒼さを知る井の中の蛙、大海知らねども花は散りこみ月は差し込む。
何度でも君を叫ぶよ
空の彼方に繋がり、海の向こうに届き、地の果てに伏す。
孤独な夜に抱える
ジャメヴ:何度も体験している景色を初めてのように感じる感覚
デジャヴ:初めての経験なのにもうすでに体験しているように感じる感覚
強がりで弱虫なあなたに
やりすぎの愛の鞭
剣(つるぎ)に誓う
口唇(くちびる)に誘われる
花に蜜
忌み子の烙印
落胤(らくいん)の孤独
そっと肩を寄せた
闇夜に光る
虚像アイドル
烙印:焼き印
落胤:身分の高い人が密かに産ませた子供
アイドル:偶像
柘榴石に血液
幽霊と花束
相思華の片思い
優柔不断拒食症
愛情過食と愛情拒食
蜘蛛を喰らい尽くす蝶
不自由な自由
シーソーゲームの勝者
故に君は儚いものを愛す
持て余したものは
柘榴石:ガーネット
相思華:彼岸花、曼珠沙華の別称
桜の木の下に埋まる死体(きみ)
かなしいゆめ
てのひらのなかの世界
路地裏のブルース
それはつまり偽薬(placebo)
真白に塗りつぶした記憶
探し出せないのは、もうこの世にはないから
何度だって世界に刃向かおう
「僕の環境(まわり)」=「世界」
風船ガムみたいにパチンって割れちゃえばいいんだ
placebo(プラシーボ):偽薬。主に薬などで、効果がないものを効果があると信じこませることで実際に効果が出たように感じる心理現象。