はかり





約束は破るのに
君の温もりは求め続けた
こんな矛盾だらけの僕を
君は愛してくれると
いうのかい


甘えては突き放して
嫌っては愛してを繰り返す
君が笑って僕が泣けたなら
幸せだったのかな


信じるから信じてみてよ


近くて遠い距離はまるで
想いの重さを計る
天秤のように
揺れて動いてやがて定まる
それを運命と呼ぶのか
必然と呼ぶのかなんて
僕らにはわからない


振り返ってみれば
すぐに見つけることができた
でもそれはただの錯覚で
本当は見えていなかったんだ


流れ出たものを愛して
近くにきて撫でてみせてよ
それを安らぎと呼ぶのなら
僕は今すぐにでも
それがほしい


寂しいなんて言わないで


近くて遠い距離はまるで
想いの丈を計る
物差しのように
いつかは心まで届くといいな
それが運命であっても
必然であったとしても
僕らにはわかりはしない





2009.xx




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