8月初め、夏休みまっただなかの日には怠ける。
いつもは朝早く起きて朝練の支度をするために急いで用意しているが、夏休みとあっていつもよりは少しだけ怠けていられる。
「マルコ、お腹空いたからパスタ作ってくれないか?マルコのパスタ、食べたいな」
「……えっ昨日作ったばっかりだろ?だから、どうしようかなあ」
「マルコ早く作れ」
パスタを作る事は好きだがこんな急に言われても正直困ってしまった。
「急に言われてもなあ……」
「じゃあ、いいよ……」
あーあ、拗ねちゃった。ジャンルカは拗ねると一日は会話もしてくれないのでそんなの俺は堪えられないから今日はしょうがなく自慢のパスタを作ってやることにした。

「しょうがないな、ジャンルカ!俺が腕を振るってやるよ」
「ふんっ……しょうがないから食べてやる」
少し不器用な彼だけど、俺は少しでも彼の笑顔が見たくて、キッチンへ向かった。


(料理に精一杯の愛をこめて)
…うん、マルコのパスタやっぱりおいしいな

(20100912)



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