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「…?!」
真っ暗闇の中、目が覚めた。
そこはいつもの自室。
隣には眠っている理解者。
「…何か…夢を見ていたような…」
しかし、何も思い出せない
靄がかかってるような気持ち悪い感じがしてならない。
「う〜、馬酔木?」
「祐、起こしたか?」
「ううん、ちょっと目が覚めただけ」
「そうか、なら寝るぞ」
「うん…うん……」
隣の祐はすぐに眠ってしまった。
馬酔木ももう一度寝直そうと布団に横になる。
―ザァ…
ふと、風が吹いた気がした。
「風が…何か大事なものを奪っていく…」
自分が何故そんなことを口にしたのか解らぬまま
また闇の中に墜ちていった
†††††
「ほんに難儀な奴じゃのう…」
その様を見ていたものがいたことを馬酔木は知らない。
真っ暗闇の中
僕は僕で亡くなった
そして僕は…俺は…
馬酔木になった
何故そうなったかなど
俺が知る由もないのだ
to be continue…?