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―SIDE 鵲 鴫 ―
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くるくる廻る
くるくる巡る
その輪廻から外れた街
“外された街”
あの街での日々は、
イビツにに歪んでいたが、
とても幸せな日々だったのです
†
繰り返される毎日
私以外気付かない毎日
街の者は活気に満ち溢れ
心地よい騒がしさを産んでいる。
「やはり今日もか…」
眼鏡を外し、テーブルに新聞を置きながら黒髪の青年は溜め息をついた。
―バタン
「やぁ、鴫!溜め息なんかついてどうしたんだい?」
鴫と呼ばれた青年は、
もう何度も繰り返された挨拶に
辟易としながらも自分を呼んだ相手に
挨拶をする。
「あぁ、別に…それにしても、もう少し静かに入れないのか、鵲?」
「ごめーん、無理だね☆」
「ほう?思案する間もなく答えるとはいい度胸じゃないか…大体貴様はなぁ…」
「鴫ごめん!鴫ストップ!お説教はやめてよ〜」
繰り返される毎日
私だけしか気付いていない
今日も日付が…
人々の営みが…
変わらないことに