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ところかわって、って心太みたいだよね?
さてはて、ここは
とある都会のショッピング街。
「ぐぅ…眩しい…」
「馬酔木…大丈夫?」
休日の昼下がり…
明るい日差しに目を細め、土気色の顔をした男がひとりいた。
そして、その男の隣で彼を心配をする心優しき少年がいた。
「そう、今日は仕事がないっ!これはいわゆる番外編なのであったーたーたー(エコー)」
「椎うっせぇ…」
「ぶべらっぱ?!!!」
早速いつものテンションの椎が馬酔木に刈られましたとさ☆
「親切にナレーションしてたのにー」
心太でこんにちは、祐です。
今日は馬酔木達は闇払いの仕事がないため、僕の希望で久しぶりに外に買い物に出掛けました。
馬酔木は最初は行かないと言っていましたが、僕が駄々をこねたら行くよって言ってくれました。
本当馬酔木は優しいなぁ〜。
「祐のそのお花畑な脳みその方が凄いと思うなぁ〜」
馬酔木にボコラレタ椎は祐の脳内ナレーションに小さくツッコミを入れるのであった。
祐は少しシュンとしながら呟いた。
「皆で行けたら良かったんだけど…」
今回は鵲と鴫は仕事で来れず、山茶花は朝から宿敵の姫百合とバトルをしており、水鶏様は白樫に捕まりお説教を受けてました。
このため、今回は馬酔木、祐、椎と保護者としてラナンキュラスがやって来ておりましたとさ。
「ラナちゃんレギュラー狙ってんのー?」
「は?何を頭の沸いたことを…おっと!いつもだったね」
椎の阿呆発言に
王子の微笑で毒吐くラナンキュラス。
「ラナ毒!色々と毒!!」
「それは流石に失礼じゃないか?」
「あー…眩しい…太陽…消えろ…」
隣で馬酔木がフラフラと日陰を求めて歩いていってしまいます。
「あ、馬酔木ーっ!!」
それから僕らは馬酔木を追いかけて
路地裏から路地裏を行ったり来たり!
馬酔木ってさ…
猫みたいでちょっと可愛いよね☆
「た…祐ん…ぜぇ…はぁ…」
「いくら…はぁ、何でもさぁ…」
「「こんだけ走らされてその感想なのかっっ?!!」」
祐は天然石の様な輝きですね(笑)
「…ひんやり…」
当の馬酔木は日陰のわりと綺麗な床に涼を求めていた、ややばっちい。