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彼は不幸な子だった



霊が見えるばっかりに

周りに否定されてばかりだった



悪い霊にいたずらをされたり…

悪い人間に嘘つき呼ばわりされたり…


彼の周りは敵ばかりであった





しかし…
それでも彼は優しかった。



“例え誰かに君達の存在を嘘だと言われてもね、僕には君が見えているのだから…それを否定する気はないし、見えることを後悔もしていないんだ。だから、君が悲しい顔をしなくていいんだよ?”


だから、私は彼を守ることに決めた。


主君を守れずに死んだ私は…


この優しき新たな主君を

守りきることを誓ったのだ…







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