「まぁ、あの馬鹿どもはともかく…あんな風に闇を自分の思うように動かしてみてごらん?」

白樫は二人を冷ややかな目で見ながらも、馬酔木に優しく分かりやすく闇の祓い方を教えていく。



「動かせるようになった…」

馬酔木が闇をウゴウゴさせられる(ナニソレ)ようになったころ、ポツリと声を出した。


その時間5分!



「早いね〜、じゃあそれに自分の意思を乗せて…」


白樫はスムーズにいくねーとか呑気に考えながら馬酔木に教えていたが、椎は小さくだが突っ込んでいた。


「兄さん気付いて早すぎDA・YO!!」

「全くじゃのぅ、ホッホッホッ」


遊んでいるようで冷静な馬鹿二人組

「平均は3日くらいだよねぇ?」

「お前は白樫がいたから早かったがな」

「まぁね〜」



そんな二人は昔話に花を咲かせてました。

きっと床闇館に帰ったら頭にタンコブを咲かせることでしょう。




そんなこんなでどうにか闇を扱える様になった馬酔木は、未だ意識のない凛華に向かい合う。


そして、闇を意のままに創造する


「…闇を…祓う…」


すると、ズルリと凛華から闇が現れる


“触るな…祓うな…折角の躯を…”


凛華より現れた闇が馬酔木に敵意を向ける


“折角の憎しみを…祓うなぁぁぁあ!!!!”


凛華の闇が形を成して馬酔木を襲う。


「…この程度では…」


しかし、馬酔木はその攻撃を軽々と避ける。

「はぁ…拍子抜けもいいところだ…」


馬酔木はがっかりした表情のまま

凛華の闇に背を向けた。



“…ぎひっ…”


凛華に憑いていた闇は

断末魔と共に跡形もなく姿を消した。



「…つまらないから…やっぱ…」


不意に馬酔木が凛華の方に振り向いた。

そして、手を伸ばした…が、



―ガゴンッッ


その瞬間、水鶏が馬酔木の頭に頭突きを喰らわせた。



「がっ…」

「おのれは物騒過ぎじゃ!!」




馬酔木 K.O.

水鶏様 WIN


物騒な馬酔木は余計なこと(凛華殺っちゃおー)を考えたため、
水鶏様に教育的指導を喰らいましたとさ☆



「水鶏様ァァァァア、ウィィィン!!!」


椎が右手を上げて勝者宣言をしている中、馬酔木は完全に意識を失っていた。




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