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「仕事?」
二人が回復するまで待ってる間に、水鶏が現れる。そこからは回復出来ない白樫に代わって水鶏が説明を行う(笑)
「そうなのじゃ、お主の様に暴走して他者に迷惑をかける奴らから闇を払うのじゃ」
「ち、因みにその際には…アチラに…行く事になる…よ」
白樫が気力を振り絞って説明を続ける。因みに馬酔木は何故白樫が目を押さえているのかは分かっていません。
「あっち…それはどうでもいい。でもどうやって闇とやらを払う?」
「それについては後で実践ということで見せてやるのじゃ!」
「あぁ…分かった」
「一応説明は以上じゃ☆」
ある程度の説明が終わった為、馬酔木は一息着こうと鴫の元に向かおうとした。
「すとっぷなのじゃ!」
「ぐふっ!」
馬酔木は突然何かに足を掛けられて転んだ。すぐに水鶏が闇を出したと何となくだが理解した。
「…おい?」
「紹介したい奴がいたのじゃっ!」
水鶏は馬酔木の怒りを無視してその子を呼んだ。
「出でよ祐〜かっこ笑い!!!」
「は〜い、用事って何ですか?水鶏様!」
その子は普通に扉からひょっこりと現れた。
ニコニコしながら此方に頭を下げる。
俺はといえば、首を締めたらどんな顔をするのか…とかぼーっとして考えてたら水鶏にどつかれた。
「お前の脳みそは物騒過ぎじゃ!こやつは祐、今日からお前と同じ部屋で一緒に暮らすから仲良くするんじゃぞ!」
「……は?」
「うわぁ、よろしくお願いします!」
…こうして、床闇館という不思議な館で不思議な連中に囲まれながらの奇妙な日々が始まったのであった。
―第一章―完