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……ココハ…ドコ?
…オレハ…ダレ?
「ここは床闇館!君の名前は馬酔木!」
この五月蝿い声をシカトして、俺はまだボーっとしている頭で今の自分の状況について考えてみる事にした。
「…………」
「あちゃー、完全に呆けてるやι」
俺の前に立っている男はシカトを聞こえていないものと取ったようで額に手を当てオーバーに頭を振っている。
「お前は…誰だ…」
全く状況が飲み込めない俺にその男は説明等をするつもりは皆無らしく、仕方無くそいつの名前から聞く事にした。
(変な所で礼儀正しい馬酔木)
「俺はね〜椎っての☆ABCのCちゃんって呼んでね♪」
…訳が分からない…
こういう手合いとは関わりを持つのは止めておこう
「そうか、それじゃあ…」
それだけ言って布団をかけて寝てしまおうとしたが、流石にそれは止められてしまった。
「ちょっち待ってねーーーー!!」
「………ちっ、で?ここは何処だ?お前らは何なんだ?」
明らさまに苛々した声を出しながらも仕方無くそう聞いてやる事にした。
しかし
「えっとねー…うん!何て説明したらいいんだろうね〜?」
と、首をかしげられてしまい、俺はいい加減この目の前の男を殺したくなった。
う〜ん、う〜んと唸っているその男を視界に入れながら…
「…………」
とりあえず首を撥ねてしまおう
そう思い動こうとした時だった。
―バタン―
「椎!!」
扉が開き目の前の男と全く同じ顔の男が入って来た。
「あっ、兄さんだ〜☆」
「儂も居るのじゃ!」
「おぉ、水鶏様もいるー♪」
扉の前にいる男の後ろにはあの時にいた餓鬼もいるらしい。
しかし、声はするのだが姿は見えない。
「はぁ…椎、お前なぁ!今、危なかったぞ?」
「え?何が?」
馬鹿なのか強者なのか…
「はぁ…本当にお前には困ったもんだ。」
…鬱陶しい…
「だから何がー?!」
…嘔気がする…
…コロシテシマオウヨ…
「止すのじゃ」
「?!!」
驚く事に俺の横にはあの餓鬼がいて…
俺の腕を掴んでいた。
「な…何で…お前…」
「秘密じゃ」
…何なんだよコイツ…
このクソ餓鬼…苛々する…
…オマエモアイツラモ…
ミンナミンナ…
コロシテヤル!!!!!