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「お主はこの世界の均衡を崩す」
「は?!」
突然訳の分からない事を言われて混乱する。
しかし餓鬼は言葉を続ける。
「だから我が館に連れていく」
「な……んだよ、それ!!!」
答えろよ!!と叫ぶが全く聞いていない様だ。
「…白樫、椎」
餓鬼がそう名を呼ぶと暗闇から人が現れた。
その二人は何だか顔から何からよく似ていた。
暗がりだからよく分からないが多分服装まで…
『はい』
「それを連れていくぞ、そして館に帰る。」
彼はそれだけ言うと一番闇の濃い場所に向かって歩き出してしまった。
其所には壁が在った筈なのに…彼は通り抜けて見えなくなってしまった。
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