お泊まり
神之介宅にて
「あの……今日と明日、泊まっていってもいいですか?」
「勿論。でも、急になんて珍しいね」
「…………」
「何かあった?」
「……ここ最近、」
「うん」
「無言電話や送り主不明の手紙が届いたり玄関前に器物……動物の死体が置かれていたりするので」
「…………」
「警察が捜査をする今日、明日の二日間の宿をお願いしたいんです」
「全然構わないっていうか大歓迎だけど……そういう事なら警察より早く相談して欲しかったな。俺じゃ頼りなかった?」
「まさか。神には神のライフスタイルがありますから。余計な事に巻き込みたくなかっただけです」
「そっか……気を使わせてごめんね。今日明日と言わずこのまま一緒に暮らそうか。それなら少なくとも、朝と夜は大抵俺も側に居られるし安心でしょ?」
「……」
「うわ、そこで無言はつらい」
「……荷物整理、手伝って下さいね」
「喜んで」
「……スペースはリビングの隅でいいので」
「それはダメ。部屋使って。ね?」
「そこは譲歩できません」
「いやいやしようよそこだけは」
いつでも同棲OKと聞いてはやらねばなぬ……!
いつか書けたらよいよいな博士の小話の舞台裏ではじめの一歩。フライングだって気にしない。
不束な娘ですがよろしくお願い申し上げますヘコヘコ!