カラー
「赤、青、黄色、緑」
「?」
「林檎、うさぎ、春、克。いや、春は紫か。なら黄色は……」
「ねぇ、何独り言いってるの?」
「ん?ああ、知り合いを色に例えたらと思ってなぁ」
「ふうん」
「深宮は−−、だな」
「へぇ」
「アタシの一番好きな色」
「…………へぇ」
「あれ、機嫌がいいですね。王子様。何か良いことでもありました?」
「別に」
読唇術をマスターしていらっしゃるか謎だけども藤崎さんなら単純な単語は確実に読めると信じて投下。
藤崎さんは二人っきりでも自分からは滅多に甘えたりしそうにないので糖度控えめです。はい。