Diary
** 晋作さん140SS
■お題「雪」@「きゃー!すごい!」庭先でかわいい声が響く。やけに冷え込んだと思えば一面銀世界だ。雪の塊を大切そうに運んでくる。「晋作さん、見て!雪うさぎ!」嬉しそうに微笑むの笑顔を見ながら、この笑顔を守るのためならどんなこともできると思う。このシアワセな時がいつまでも続けばいいと願う。
■お題「雪」A
しんしんと降り積もる雪。一面があっという間に銀世界。まるでこの世のものと思えぬ景色。この雪が地上の汚れたものすべてを覆ってくれるかのように思える。全てが新しく生まれ変われば、そうなれば、こいつに触れてもいいだろうか?否、それは…。白銀の地面に飛び散った赤色の水滴を目にし思い改める
■お題「梅」@
俺がなぜ梅の花が好きかわかるか?天神さまの花、芳しい香り、それもそうだな。春一番最初に咲く花、それが梅の花なんだ。どんな雪が降り積もっても、どんな谷の底にあっても、ちゃんと一番に咲き、その香りで存在を主張する。俺はそうありたい。そしてその梅が咲く季節をいつもお前一緒に迎えたい…
■お題「梅」A
芳しい梅の香が縁側まで漂ってくる。その香りに誘われるように縁側で杯を傾ける。花びらひとつ杯に舞い散る。梅の精のいたずらか。そして傍らにはかわいらしい梅の精。こいつの肩を抱き寄せれば、赤く頬を染める。上空に輝く月に咎められぬよう、そっとこいつの顎に指をかける。全ては梅の夜の夢…
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