終末までにセックスしたい 二度魅 海獣の住処 切なみだ 誉れ高き公爵夫人の嘘 すきとおるてのひら 神幻に消ゆ 隙間10センチに巣喰う闇 はにかみブレイク 君の薬指に光る1カラットの愛を頂戴 きれいな形のくちびるをしてる 花園にて最後の罪を埋葬 宙に浮かぶ水槽 なんだ義眼だったのか 貼りっぱなしのぼろぼろポスター 都会の中の幻想世界 こちら人類未開拓への入り口となっております 砂塵に穢れぬ爪先 牛の頭は神の教えを説く 人間アレルギィ 蜂蜜でできた鼈甲飴 水滴真珠 蟻にダイヤモンド 花葬された蝶 sugar less cream ほら紳士のふりをしている 宇宙が語りかけてくる夜 しあわせな赤ちゃん とろける旋律 ピンク色した小指の爪 私を信じるものは救われる トンネル内の密室殺人 真逆自分が一番不幸だとか思ってないよね？ 次第に色数失うアフタヌーン 明日ないし明後日 二本脚の奥に鎮座する化物 下着に赤いしみ 看板曰わく"この先人間落下注意" 暗幕の中の磔死体 芳しき釘打たれの棺桶 バレエ少女に纏足を さあ尽力するがよい、己の存在を見失わぬように自分は自分だと云えるように ウィンクが下手な悪魔 切れ込みのない裏返し死体の謎 世界に食い込むヒール 私が地球をまるくした 買い忘れの心 或いはあの時の希望のような 疾走 失速 失踪 失塞 織天使降臨 やわらかくおだやかに 切りたての柔爪 鈍い光を信じてた 白ずむ朝の森 頭上の天界を信じるか 星章の眠る胸の中で うなじに鬱血 金属の冷たさに驚く 顕わになった殻 降伏なさい、そのほうが楽だ 括弧の中の空白 間接照明が死ぬ時 お揃いのシュシュ 愛すること＝ぐちゃぐちゃにすること 死ぬこと＝元に戻ること 頭上の惑星軌道 恋人という名の野獣 いいの？もう戻れないよ 絵画の意味を知る クラックビーズを噛み砕いてさ 嬉し泣きって嘘ついた 必然なんてない、の、かも 鈴音厄し もし完璧な言葉があるのなら 張り直された弦は呟いた 母さん目を開けて 爽やかな朝に差し色を おねがい神様 陳腐な耽美に酔わないかい？ 墓石を砕いて蒔いて死者蘇生 しっとり濡れたまつげに優しいキスを 地に墜ちた神の慟哭 血錆の臭い 死者の目をもってして 死海に還る 反響する鈍い音 果たしてどちらが現実か もうなにも信じられない 絶望はもう其処にある ラストモーニングコール さらば昨日までの自分 こんな朝焼けのもと旅立ちたい 逃げろ、捕まると死ぬぞ 残像をも殺し尽くして ああ、あのコンクリートに叩きつけられたら幸せになれるのだろうか 蛍光灯に晒される惨めさ もう 終わりにしよう 葉緑体の数＞星の数 ミルキークォーツ 壁のタイヤ痕 |