(おいてけぼりの夕闇)
伸びる影もじきに夜と一つになって
わたしたったひとりでこの暗い街を壊した
さよなら、私は先にあちらに逝くから
(たそがれの地平線)
悲しかったことも苦しかったこともあの境界線が全て飲み込んでゆく
世界が二分化する場所
走れど走れどあの場所までは届かない
(うるわしの隣人)
なんだか禁欲的ね
きっと同じ人間ではないんだ
愛想笑いのその裏側に何を秘めているのやら
(ひとりぼっちの満月)
死んだ光を放ちながら今日も廻る
夢傑月
ぽつり、ひかる、なみだのように
(かなしがりやの世界)
人類孤独を紛らわせるか
大丈夫誰しも結局ひとりだよ
爆発しちゃいたい
(せつないの神様)
願いを聞いた神は何もせずに天界へと帰っていきましたとさ
どうか私を穏やかに殺して
なぜ私を人間なんかにしたの